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組積材

ブロック塀の構造 JIS A5406 品質基準

安心、安全なブロック塀を施工するためには様々な設計基準があります。
ブロック塀の高さ、土台である基礎、塀の中の鉄筋の設置等、ここでは解り易くその内容をご説明していきます。
ブロック塀の構成は、壁体・基礎・控壁(控柱)の3要素に成っておりますが、塀の規模により控壁は設けなくてもよいので
条件のご確認をお願いします。

ブロック塀の高さ

ブロック塀の高さは最高で2.2mです。ただし、ブロック塀の形式、基礎形式、地盤の状況などによって高さの制限は異なります。

※下記表を参考にして、高さの選定をお願いします。

建築基準法施行令(第62条-8第1項1号)
基礎形状および土質 ブロック塀の形式
I形 逆T形・L形
普通土 改良土 普通土 改良土
控壁・控柱なし塀 1.2m 1.6m 1.6m 1.6m
控壁・控柱付き塀 1.4m 1.8m 1.8m 2.2m

※普通土:基礎の周囲を埋め戻すとき、基礎をつくるために掘り起こした土
改良土:同じく、埋め戻す土の代わりにセメント製品や砂、砂利まじりの土で十分に締め固めたもの

高さの測り方は?

ブロック塀の厚さ

コンクリートブロック塀設計基準では…
2m以下⇒10cmCB以上
2m以上⇒15cmCB以上
を推奨します。

ブロック塀の基礎
基礎形状

I型基礎
基本寸法 ブロック塀の高さ制限
コンクリート基礎 型枠ブロック基礎 普通土 改良土
控壁なし 控壁あり 控壁なし 控壁あり
根入れ深さDf
補強ブロック塀:350以上かつ(H+200)/4以上
型枠ブロック塀:450以上かつ(H+600)/4以上
逆T型基礎
基本寸法 ブロック塀の高さ制限
コンクリート基礎 型枠ブロック基礎 普通土 改良土
控壁なし 控壁あり 控壁なし 控壁あり
根入れ深さDf
補強ブロック塀:350以上かつ(H-400)/4以上
型枠ブロック塀:450以上かつH/4以上
L型基礎
基本寸法 ブロック塀の高さ制限
コンクリート基礎 型枠ブロック基礎 普通土 改良土
控壁なし 控壁あり 控壁なし 控壁あり
根入れ深さDf
補強ブロック塀:350以上かつ(H-400)/4以上
型枠ブロック塀:450以上かつH/4以上
ブロック塀の配筋 建築基準法施行令(第62条-8第1項3・4・6号)

壁体に挿入する鉄筋は、縦筋・横筋ともD10以上の異形鉄筋をご使用ください。
配筋ピッチ等は下記の図・表を参考にして、正しい配筋の定着を推奨します。

ブロック塀の配筋
01
ブロック壁体に挿入する縦筋および横筋は、D10以上Dの16以下の異形鉄筋とする。
縦筋間隔は下表に示す数値以下とし、横筋間隔は800mm以下とする。
ブロック塀の縦筋間隔
控壁・控柱 ブロック塀の高さ
(m)
補強ブロック塀 型枠ブロック塀
空洞ブロックを使用する場合 化粧ブロックを使用する場合
縦筋間隔
(mm)
ブロックの長さ
(mm)
縦筋間隔
(mm)
縦筋間隔
(mm)
付き 1.6以下 800 400・500・600 600 400
900 450(900)
1.6を超え2.2以下 400 400・500・600 600 400
900 450(900)
なし 1.2以下 800 400・500・600 600 400
900 450(900)
1.2を超え1.6以下 400(800) 400・500・600 400(600) (400)
900 (450)

※( )内数値はD13使用の場合の間隔

02
ブロック壁体の横筋は、塀端部において控壁、控柱および門柱に定着させる。

03
ブロック壁体の縦筋は、ブロックの空洞内で重ね継ぎしてはならない。

※やむを得ず継手をする場合、主筋溶接を行うこと。

※縦筋を配置するための空洞部は狭く、その部分で重ね継手すると充填モルタル・コンクリートの充填性が著しく悪くなり、力の確実な伝達が不十分となるので、建築基準法施行令により、縦筋の重ね継手は原則禁止されている。

04
ブロック壁体の縦筋は基礎に定着するほか壁頂横筋に180°フックでかぎ掛けし余長4d以上、または90°フックとする場合は、余長10d以上とする。

定着および重ね継手の長さ
種類 構造部分 定着および重ね継手 備考
フックなし フックあり
定着 横筋を控壁、控柱、門柱に定着する場合、縦筋を定着する場合 40d 30d d:異形鉄筋で呼び名に用いた単位(mm)
継手 横筋を継ぐ場合 40d 35d
控壁頂部で縦筋と横筋を継ぐ場合 25d

[備考]定着長さは仕口面よりの鉄筋の直線部分とする。
90°フックの余長は10d以上とする。

ブロック塀の基礎配筋
布基礎の配筋
  1. (1)ブロック壁体、控壁および平門柱の布基礎は上下に各D10以上の主筋を配置した複筋梁とする。
  2. (2)布基礎には、D10以上のあばら筋を500mm以下の間隔で配置し、主筋に180°フックでかぎ掛けする。
  3. (3)基礎スラブ部分のベース筋は、D10以上の鉄筋を500mm以下の間隔で配置し、その先端にD10以上の配力筋を配置する。
  4. (4)L形基礎のあばら筋およびベース筋は、D10以上の鉄筋をL形に曲げて配置することができる。
  5. (5)控壁、控柱ならびに門柱の主筋は、基礎に定着させる。
  6. (6)控壁、控柱ならびに門柱の基礎と接合するブロック壁体の布基礎の主筋は、通し配筋とするか、それらの基礎に定着させる。

鋼管基礎工法(布基礎併用)
  1. (1)杭に使用する鋼管はJIS A 8951(単管足場用)で亜鉛メッキが施されている材質以上のもの
  2. (2)布基礎とせん断補強筋と共に一体化させる。
  3. (3)杭の打設時は保護キャップ等をして鋼管内に土が入らないように打ち込む。
  4. (4)打ち込み後の鋼管内にモルタル充填を施す。

鋼管杭基礎の標準形状
基礎の形状 根入れ深さDf(mm) 基礎のせいD(mm) 立ち上がり部分の幅b(mm)
I形状基礎 300以上 350以上 t+40以上かつ160以上

[備考]t:ブロック壁体の厚さ

鋼管杭の標準配置
杭頭の定着長さe(mm) 打設間隔p(mm) 打設深さℓf(mm)
100以上 800以下 750以上※

※打設深さは布基礎下端から測る

控壁・控柱・門柱の構造

控柱は鉄筋コンクリート造で太さは250mm以上として高さはブロック塀と同一にします。

控壁・控柱が必要なブロック塀は?

ブロック塀の高さが1.2mを超えるもの。ただし、改良土、もしくは逆T形、L形基礎の場合は1.6mを超えるものに必要となります。

控壁・控柱の配置と形状
01
ブロック塀の長さ3.4m以下ごとに、基礎およびブロック塀に接合する控壁、または控柱を設け、かつブロック塀の端部より800mm以内に控壁または、控柱などを設け補強する。

02
ブロック塀が交差する場合は、その交差角がブロック塀の直角方向に対し45°以下で、かつ交差角によりブロック塀の長さが600mm以上の場合は、控壁と同等とみなすことができる。

控壁の配筋
控壁の横筋

D10以上で間隔は800mm以下とし縦筋にかぎ掛けしなければならない。

控壁の縦筋

D10以上とする。ただし、外側部の縦筋は右の表に示す鉄筋径以上を使用する。

控壁の縦筋
塀の種類 ブロック塀の高さ(m) 配筋
補強ブロック塀 1.8以下 D10
1.8を超え2.2以下 D13
型枠ブロック塀 1.8以下 D13
1.8を超え2.2以下 D16

控柱・門柱の配筋

帯筋はD10以上とし、150mm以下の間隔で配置し、縦筋および主筋は下記を参照してください。
控柱の主筋および門柱の縦筋の頂部にはフックを設けてください。

ブロックを用いた門柱の配筋
門柱の縦筋
ブロック塀の種類 ブロック塀の高さ(m) 角門柱を使用する場合の配筋 平門柱を使用する場合の配筋
門柱の最小厚さ(mm) 門柱の長さ(mm) 配筋
補強ブロック塀 1.8以下 4・D13
180
600 3・D13
800・900 4・D13
1.8を超え2.2以下 4・D16 200 600 3・D16
800・900 4・D16
型枠ブロック塀 1.8以下 4・D13 180 600・800・900 4・D13
1.8を超え2.2以下 4・D16 200 600・800・900 4・D16

[備考](1)最小厚さ:門柱公称厚さより淀の部分を除いた最小の正味厚さをいう。
(2)平門柱の配筋は表中単体当たりの数値である。

鉄筋コンクリート造控柱の配筋
控柱の主筋
ブロック塀の高さ(m) 配筋
1.8以下 4・D13
1.8を超え2.2以下 4・D16

門柱の基礎
門柱の基礎

原則として、厚さ150以上の基礎スラブを周囲に130以上張り出してください。

門柱基礎の根入れ深さ(基礎スラブ張り出し130以上の場合)
門柱高さ
1.4m以下→400mm。
1.4mを超える場合→下の表に示す数値以上。
門柱の高さHp(m) 1.4<Hp≦1.6 1.6<Hp≦1.8 1.8<Hp≦2.2
門柱に接続する
ブロック塀の基礎形状
I 形 逆T、L形 I 形 逆T、L形 I 形 逆T、L形
根入れ深さ
(mm)
普通土 450 400 550 450 700 650
改良土 400 400 400 400 550 500
ブロック塀との連結部の配筋
種類 構造部分 定着および重ね継手 型枠ブロック塀
フックなし フックあり
定着 横筋を控壁、控柱、門柱に定着する場合、
縦筋を基礎に定着する場合
40d 30d d:異形鉄筋で呼び名に用いた単位(mm)
継手 横筋を継ぐ場合 40d 35d
控壁端部で縦筋と横筋を継ぐ場合 25d

[備考]定着長さは仕口面より鉄筋の直線部分とする。90°フックの余長は10d以上とする。

ブロック塀に関するその他の規定

ブロック塀を安心施工していただくうえでの建築基準法の定めている規定をご紹介いたします。
土留め壁と併用される場合やフェンス基礎の兼用される場合等、適切な施工を推奨します。

エキスパンションジョイント

ブロック塀は原則として、長さ30m以下ごとにエキスパンションジョイントを設ける。

透かしブロック

透かしブロックは、先に記述したブロック塀の配筋を妨げないように配置してください。
また、ブロック塀の最上部・最下部および端部に配置してはならない。

笠置及び瓦笠

笠置ブロックは、縦筋が空洞部内に定着できる形状のものとする。

ブロック塀が土に接する場合

ブロック塀は土に接して設けてはならない。ただし、土に接する部分の高さが400mm以下でその部分の耐久性、安全性を考慮した場合は、この限りではない。

コンクリート擁壁上部にブロック塀を設ける場合

高さ1m以上の鉄筋コンクリート造などの擁壁にブロック塀を設ける場合は、1.2m以下のブロック塀を設けることができる。
ただし、擁壁の高さが1m未満であれば擁壁下の地盤から2.2mまでのブロック塀を設ける事ができる。
原則として、既存のブロック塀に連続する場合は結合部にエキスパンションジョイントを設ける。

※擁壁とブロック塀との定着させる縦筋は40d以上埋設を施す。

ブロック塀にフェンス施工するときの規定
連続フェンス塀

連続フェンス塀の高さは2.2m以下とし、フェンス部分の高さは1.2m以下とする。ただし、フェンスに作用する地震力および風圧力を考慮して適正な高さのフェンスを算定する。
フェンス支柱埋込部はブロック塀の縦筋位置以外の場所に定着させる。

組込フェンス塀

組込フェンス塀の高さは1.6m以下とし、控壁を設けない場合もある。
立上り壁の頂部横筋は、端部に90°フックにして縦筋との定着をさせる。
また、立上り壁と腰壁との連結部分は補助筋を設けて定着させる。
尚、腰壁頂部の定着が困難な場合には1段下がりで横筋を配筋して定着を図る。